強味

木曜日, 6月 30th, 2016

先日少し前に一緒に仕事をした同業者の方にお会いしました。

帽子に特化していらっしゃる方で、つい立ち話をして、お互いの近況報告も兼ねて、情報交換を行いました。

世の中には洋服が溢れている。ライバルが多すぎるとの事で、帽子に特化されているそうです。

つまり自店の強味を磨くという事です。

そこで考えてみました。

行き着いた答は、「スーツをデザイン出来るオーダー」となりました。

世の常。のオーダースーツのほとんどはデザインを自分では希望できません。

決まった形、デザインの中で生地、ボタン、裏地を選んでいるパターンがほとんどではないでしようか?

私の店では、本当に細かくデザイン出来ます。
襟の幅、ポケットの高さ、ボタン位置等…。

ビジネス用というよりはパーティ向けかもしれません。

細かくデザインを追える代わりに、 ある程度のフィット感や、着心地は犠牲になる可能性があります。

そもそもオーダーのフィット感は実は毎回再現するのが難しく、ほぼ毎回違うと思ってもらうと良いかと思います。

生地や裁断で多少のバラツキは出ます。

オーダーに慣れている人は良いですが、初めてだったりするとトラブルになりがちです。

広く多数を相手にしているオーダーのお店なら良いですが、私の様に特殊で個性的なスーツを販売している店は、後々続かないので、どちらかというととても気の合う方々と商売しております。

つまり、服に詳しい方と商売すると知識や見解の違いから間違いが起こりやすいのです。
例えば袖口のボタンホールを本開きの重ねにするのが、オーダーでは当たり前、伝統的なスーツ、クラシコだと思い込んでいる方と商売すると、私にはどうでも良いディテールで、こうでなければという点が多いとイタリアで作ってきて下さい…と思ってしまいます。

実際の所ヨーロッパは広く、人種も階級もあり、何を持ってイタリアだとかイギリスとかだとは正直わかりません。

比較的に理解しやすいのは、本当に贅を尽くしたモノやブランドは日本には入って来ません。

残念ながら日本の富裕層はスケールが小さく、本当に贅を尽くしたモノを理解する力に乏しい~です。

シンガボール、香港、上海あたりで止まります。

これは様々なブランドに携わり、世界で仕事されている方のお話、様々な海外の情報を統合すると理解出来ます。

オーダーで大切な事、ファッションで大切な事で気の合う方々と商売しないと成り立たないのです。

ファッションで大切な事。それは「その人のライフスタイルや仕事、社会的立場を助ける」側面がある事を忘れてはいけません。

「一着のスーツが顧客様の力になります様に」という思いで作っております。

ビジネスのスーツで、悩みのある方はお気軽にご連絡下さい。

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正しいことを伝える

水曜日, 6月 15th, 2016

夏らしくなってきそうな気配です。

暑いですが、麻のスーツを楽しんでおります。

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少し前ですが、スーツの着こなしについてトークショウに出させて頂き、お話をさせて頂きました。

「着こなしのルールを理解していれば、ファッションは楽しい‼」という内容です。

 

背景として、街ではよく妙なスーツ姿のサラリーマンを見ます。

ピタピタ過ぎるスーツにやたらボタンホールの穴糸が目立つボタンダウンシャツ等です。

 

きっとヨーロッパの方が見たらビックリする様な妙な格好です。

基本を知らないメーカーのデザイン担当が作ってしまい、変に売れたので定着してしまったと思われます。

 

しかしこういった話題になると必ず出る意見や感想があります。

「売れて、客が欲しがるなら良い」という内容の意見です。

確かに売れて、人々が潤う。それは良い事です。

 

ただし、どこかで笑い物になっているという事を忘れてはいけません。

センスのある人が遊びでやった事を、さも基本の様にビジネスの着こなしに持ち込んではいけません。

そういう思いの人間ならば、こういったアイテムは勧めないと思いますが…。

 

ファッションは文化の側面があると思います。
ヨーロッパにはヨーロッパの、日本には日本の特徴が出るのは当然です。

しかしながら、紳士服に関してはやはり英国が基準です。

ヨーロッパが基準です。

まずはそこを理解して、上手く環境に合わせたファッションを取り入れたいものです。

 

私も間違った事を伝えない様に常にアップデートしていきたいと思います。

基本に忠実に

月曜日, 6月 13th, 2016

ネイビーブレザー。

ラシックを歩いていたら、目に留まりました。

 

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いつの時代にも親しまれているアイテムですね。

ボーダーのカットソーに合わせてましたが、黒のボーダーという点にコダワリが出ていると思います。

こういった歴史のあるアイテムは、デザインが難しいです。

変えてはいけない部分の解釈があるからです。

例えば細ラペルにして、着丈を短くする。
胸と腰ポケット位置やゴージラインを上げる…。

デザインが目立ち過ぎるとデコラティブなコスプレになってしまいます。

やはりこういったベーシックなアイテムは時代を超えたデザインであるが故に、基本に忠実に作りたいものです。

二刀流

木曜日, 6月 9th, 2016

こんにちわ。

私は実はサラリーマンと経営者の二刀流です(笑)

DSC_0046サラリーマンをしながらの経営は大変です。

経営は責め、サラリーマンは堅守。

まったく性格が違う世界です。

どちらも大変です。

責め続けなければ沈んでしまう経営と、自分の意思を越えたところでの調和を求められるサラリーマン。

みんな頑張ってます。

となると、着るべきスーツも違います。

立場や仕事に直結する大切なツールです。
作る我々も慎重になります。

初めてオーダースーツを作られる方でよくあるのが、「頑張ってあれこれやってしまう」というケースです。

襟を太く、裏地を派手に、ボタンは派手に並べ、穴糸は派手にする…。

親切なオーダースーツ店なら、やんわりとストップするはずです。

何故ならお客様に恥をかかせる事に他ならないからです。

目立つスーツは我々の様な仕事には必要ですが、社会的に信用性が問われる仕事には必要ありません。

むしろマイナスです。

適正価格と適正なアドバイスが我々の責任です。

堂々と着こなせるスーツが欲しい方は是非当店へ。

白スーツ

火曜日, 6月 7th, 2016

お久しぶりです。

オーダースーツのBlack&Yellow、奥本です。

かなり暑くなっております。
名古屋らしいです。

今回は自分用に白いスーツを作成しました。

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宣伝用に…。

効果はあるのでしょうか?(笑)

スーツを楽しむ方のお店ですので、効果を期待してます!!

今回のスーツの一番のポイントはフロントのボタン位置。

一つボタンの場合、位置がかなり難しいです。

昨今のスーツは着丈が短い傾向にあるため、ボタン位置が上に上がりがちです。

そうするとVゾーンが狭くなり、こどもっぽくなります。
下げるとポケットの位置が問題化します。

Vゾーンが深すぎず、浅すぎずが難しいです。

しかしながら、ボタン位置が調整できるのがオーダースーツならでは。

こうして体形の長所と短所を活かしながらオーダースーツは作られます。

Black&Yellowでは既製品の様なバランスの良いオーダースーツを作成します。

完全予約制、適正価格で貴方のために特別な1着を作成します。

まずは気軽にご連絡を。

info@black-and-yellow.com